備忘録:セッティングを試す前に。

こんにちわ!
大型犬でございます!

セッティング備忘録 第三段。(動画用の原稿記事ともいう)
「セッティングを出す前に、走り方に気を付けてみよう」
です。


※偉い長いです!
そして、Forza を始めたばかりの人に向けて書いております。
玄人の皆様には、当たり前のお話です。


■ 車の挙動を変える物

そもそも、車の挙動は、大きく3つの要素が関わっています。

それは、
 ・操作
 ・車の状態
 ・路面の状態
の 3 つ。

上の説明のとおりですが、路面の状況は、僕らにはどうしようも無い。
知識をつけて、予測して備えるだけ。


そして、車の状態は、セッティングで少しなら変えられるけど、変え方を間違えると逆効果になったりする。

もっとも車の挙動を変えられるのは、「車の操作」つまり、運転の仕方になります。

なので、セッティングを弄る前に、まずは運転の仕方を見直してみましょうという事です。


■ タイヤを使うってどういう事?

車は、構造が複雑な割に、動く仕組みは単純です。
それは、
 「タイヤを回せば、車は進む」
という事。

タイヤを止めれば、車は止まるし、タイヤの向きを変えれば車の進む方向が変わる。
つまり、運転っていうのは、最終的にはタイヤを上手に使う事、だと僕は思います。


では「タイヤを使う」とは、どういう事か。
それは、タイヤが持っている「グリップ」を「出来るだけ目いっぱい使う」という事。
グリップっていうのは、

タイヤと地面の間で働く「摩擦力」といってもいいのかな?
当然の話ですが、この「グリップ」には限界があります。


通常は、タイヤと地面の間に、大きな力を掛ければかけるほど、大きな力で反発力が生まれます。
でも、グリップの限界を超えた力を掛けてしまうと、タイヤは空転、スリップを始めます。


この、スリップを始める直前が「グリップの限界」だと、僕は思っています。


■ グリップ限界の増減

想像はしやすいと思いますが、タイヤは、強く地面に押し付けるほど、グリップの限界も上がります。


消しゴムを使う時に、強く押し付けたほうが、動かすのに力が必要になるのと同じ理由です。

では、どうやって、タイヤを「強く地面に押し付ける」のか。

単純な考えでは「車を重たくすればいい」のね。これも、場合によっては正解。
でも、車が重たくなると、その分慣性も強くなるので、出来れば避けたい。


ここでお伝えしたいのは、車を重たくせずとも「慣性」を使ってタイヤを地面に押し付ける方法。
詳しい方々には「荷重移動」と表現したほうが、慣れ親しんでるはずだね。


■ 荷重移動

この手の話は、本当に良く耳にします。
「荷重移動が出来てない」とか「荷重移動がヘタ」なんて、それこそ漫画でも目にします。


でも、意識しなければ荷重移動ができないかというと、ぜんぜんそんな事はない。
だって、車の荷重は、減速したり、曲がったり、加速したりすれば、勝手にどこかにかかります。

なので、「上手な荷重移動をする」というよりは「かかった荷重を上手に使う」と言ったほうが、僕は割としっくりきます。


つまり、「タイヤを上手に使う」という事は、色々と発生する荷重移動の中で、

 ・使える荷重とどうしようも無い荷重移動を理解して
 ・持ってるグリップを目いっぱい使う

という事だと思っています。


では、実際にコーナーを曲がってみましょう。


■ 深く考えないで、曲がってみる。

この手のコーナーは、ちゃんとブレーキを踏まないと、慣性が強すぎて曲がりきれません。
なので、

 ① しっかりブレーキ
 ② ステアリングを切って曲がる
 ③ 曲がり終わったら、アクセルを踏んで加速

だいたいこのステップで OK ですね。
区切りがしっかりしてて、わかりやすい。
(詳しい方々は、いろいろと言いたい事もあるでしょうが、ご辛抱ください)


でも、この曲がり方だと「グリップを目いっぱい使う」事も「使える荷重移動を使う」事も出来ていないのに、気づくでしょうか?


分かりやすいように、コーナーの前後半で分けてみましょう。


■ コーナー前半

はい。
上の画のとおりですが、Good ポイントは 2つ。

 ① ブレーキで前荷重で増えたグリップを使い切ってる
 ② コーナーの奥で、遠心力で増えたグリップを使い切ってる。


でも、無駄ポイントも 2 つ。

 ① 減速で前タイヤに乗っかった荷重が、曲がる時には逃げちゃってる
 ② 曲がり初めは、グリップを目いっぱい使えていない


では、どうするか。


しっかりと減速するのは変わりませんが、

 ① フルブレーキから、じわっとブレーキを弱めていく
 ② ブレーキを弱めた分だけ、ステアリングをじわっと切る
 ③ そのままブレーキとステアリングを入れ替えるように操作
 ④ 最終的には、ブレーキを離してステアリング 100%

という流れ。


前荷重で増えたグリップの分も、曲がる方向に使えるので、前の曲がり方よりも良く曲がります。(僕の体感ですけれどもね)


※ ブレーキング補足

最初のフルブレーキは、僕は、いきなり「ドン」とは踏みません。
ロックさせないように、様子を見ながらじわじわと踏みます。

荷重が乗り切る前に、強くブレーキを踏んでしまうと、タイヤがロックします。
タイヤがロックすると、それ以上荷重が乗りにくく、その先のコーナリングにも影響します。

なので、僕は特に、路面のグリップが低ければ低いほど「そ~っ」とブレーキを踏んでいます。


■ コーナー後半

次は、コーナーの後半。
「深く考えないで、曲がってみる」版だと

※ 表現上、FF と FR を分けてます。

はい。さっきと同じで、グリップを使い切れていないところがあります。


コーナーの奥で目いっぱい切っていたステアリングは、抜けるにつれて、徐々に真っ直ぐになります。
同じくして、曲がる為に必要なグリップも、徐々に減っていきます。

ここが勿体ない。


なので、アクセルも出来るだけ一緒に踏みましょう。
という事。


まずは、FR の場合。

※ここでいう「曲がる」は、どちらかというと「横方向に踏ん張る」の方が、正しい意味合いになりそうですね。


ステアリングを戻しながら、じわっとアクセルを踏み始めます。

荷重がリアに寄ってきて、リアのグリップ上限も増えていきます。

ステアリングを戻しながら、どんどんアクセルを踏んでいって、最終的にはフル加速、と相成ります。


ね?
この方が、ちゃんとグリップを使えてるように感じませんか?


では、次は FF の場合。

FR と同じく、ステアリングを戻していくにしたがって「余る」グリップを加速に使いたい。
でも、加速すればするほど、荷重が後ろにかかって行って、前の荷重が抜けていきます。


FF でのコーナーの立ち上がりは、FR よりも加速に使えるグリップが相対的に少ないんですね。
ここでアクセルを踏み過ぎると、ぜんぜん曲がらずに、車はコーナーの外に吹っ飛んでいきます。


■ 比べてみる

どうでしょう?
「荷重移動でグリップ限界が増える」「使えるグリップを目いっぱい使う」というイメージは、湧いたかな?

今回お話に出た、2つの曲がり方。

別段、どちらが劣っていて、どちらが優れているとは、僕は思っていません。
そりゃ、可能ならば出来るだけ、右側で曲がるように心がけていますが、

 ・そんなに車に慣れてない
 ・コースをよく覚えてない
 ・路面が荒れててコントロールが難しい

なんていう時は、僕は躊躇なく左側の走りに切り替えています。


とはいえ経験則ですが、右側の走りが上手に出来た瞬間には、その車のイメージが「ガラッ」と変わるほどの違いを、体験できる(といいな)と思います。


はい。
だいぶ長いお話になってしまいました。

出来るだけ、細かい話を省いて、伝えたい事が伝わるように書いたつもりです。


レースゲームを始めたばかりで、試行錯誤をしている方が 1人でも、もっと Forza を楽しめますように。


犬でした!

Prankdogs@Web

アラフォーのサラリーマンがお送りする、乗り物ゲームライフ。 派手で華やかな若者が活躍するゲーム実況界だけど、 地味なゲームを静かに配信するオジサンがいてもいいじゃない。 動画は YOUTUBE でご覧ください。

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