物創りのジレンマ。の話。
こんにちわ!
犬でございます!
今日は丸刈りおじさんの与太話。
今でさえ、少し丸刈りなだけの普通の会社員ですが、はるか昔は、DTP デザイナーを生業としていました。
フリーで頑張ってみたり、デザイン事務所に勤めてみたり。
でも、どちらにせよ、1つのジレンマに耐えきれずに、諦めました。
若かりし頃の僕は、ご多分に漏れず。
「好きな事で、十分なお金を稼ぎたい(なんとなく)」
という、若干緩んだ想いで頑張っていました。
でも、商売にはお客さんが必ず居て。
どんなデザインであれ、自分が一番良いと思ったデザインが、必ずしも売れるわけではありません。
時には、自分が「ありえない」と思うデザインの評価が一番良かったり。
「これ」が売れない事に納得できず、「それ」が売れる事が理解できず。
今思えば、当たり前の事ですが、当時は、自分の中で線引きが出来ていなかったのね。
単純に若かった、浅はかだったっちゅうのもあると思いますが。
芸術家になりたいのか
工業デザイナーになりたいのか
物創りに限らず、生業としてお金をもらうには、お客さんがお金を払う理由が必要です。
・他にない物だから、お金を払ってでも手に入れたい
・自分じゃできないから、お金を払ってやってもらう
・面倒くさいから、お金を払ってやってもらう
・時間がないから、お金を払ってやってもらう
ここに、作る側の想いというのは、あんまり関係ありません。
もちろん、作り続ける為には、想いが必要不可欠ですが。
芸術家としての物創りとは、
・自分が良いと思う物を突き詰める事が目的。
・価値がわかる人が現れて、売れたらそれはそれでOK
工業デザイナーとしての物創りとは、
・他人が求めている物を作る
・続けていけるだけの売りを保つ
だと、僕は考えています。
どちらも、異なるセンスと才能、努力が求められます。
どちらが良い悪いの話ではありませんよ?
当時の僕は、どちらを優先したいのか、はっきり決断が出来ていなかったのだと思います。
決断をするだけの覚悟も、決断しないで突き進む度量も、無かったんだろうね。
そもそも才能がないっていう、決定的な理由もありますが。
結果、物創りから離れて、
「仕事っていうのはね、基本的には、手間だから、難しいから、やりたくない人がいるから、お金がもらえるんだよ。他人の役に立つから、お金がもらえる。」
なんて、つまらない、夢の無い話を若者にするような会社員になっていますが。
なぜこんな昔話をするのか。
YOUTUBE で動画を公開する中で、ふと、このジレンマを思い出しました。
・自分がやりたいゲームを優先するのか
・他人が見たいゲーム、演出を優先するのか
・・・僕は、どっちでしょうね?w
歳を取ってから思えば、芸術家であれ、
・他人に評価される事
は、素晴らしいモチベーションを産むし
工業デザイナーであれ、やっぱり
・自分が良いと思える物を創れる事・心を持って取り組める事に携われる事
も、素晴らしい推進力になるよね。
なので、胸さえ張っていれば、はっきりしなくても良いのかもね?w
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